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第814話 山梨ワインでへべれけ編☆後編『廃トンネル最強の有効再利用!』旧・深沢トンネルワインカーヴ&旧・大日影トンネル遊歩道 [廃村さーくる2(煉瓦遺構編)]

『坊勢です。ヨロシクな菅原君とやら^^』

 バイトで彼が編集へ来た時にはそこまで意識していなかった私。

 どうせいつのまにか仕事量に負けて辞めていくだろうバイトの一人くらいにしか思ってなかったのである。

 だが、彼には飄々とした中にもガッツがあった。

 ある時彼に聞いたのだが『夢に近いと思ったので踏ん張って仕事してるっす^^』と言ったのだ。

 夢か。

 目標かあ。

 最近の自分は仕事を流れ作業のようにしていたことに気づかされた。

 それは青臭いけど青臭くはないよね。夢とか目標、やっぱ大事だ。

 そんな彼だからこそ残った。むしろ彼しか残らなかった。

 そしてそのまま社会人としてうちの会社へと入ってきたのだ。

 

 ・・・そんな彼に目を掛けたくなるのは普通だよね?

 だから私は彼をなるべく仕事のパートナーとして迎え入れた。

 彼がどう思ってるかは知らない。相変わらずハードな小間使いだと私でも思う。

 辞めてしまったらまあしょうがない。それを越えてきた先輩や同僚もまたワンサカいるのだし。

 

 ・・・いや、ちょっと待てよ?

 やっぱそれは困る!

 だって私ってば年下の男の子大好きだから(*´д`*)

 第814話、私こと坊勢垳美(がけみ)視点で送るぞいw

第814話・大日影トンネル・坊勢さん・缶コーヒーで暖を取る2.jpg 

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『ぐおおおお!何かすんごい鍋敷き来たぞい!菅原君^^』

『雰囲気ありますよね☆ アッツアツのほうとうがやってくるんだろうなあと思うとタマリマセンね坊勢さん(*´д`*)』

 私たちはワインカーヴでの試飲し過ぎの酔い覚ましにと、ぶどうの丘敷地内にあるレストランへとやってきたのだが、

 山梨と言うこともあって名物のほうとうを食することにしたのだぞい^^

 いや、むしろここにはほうとうしかないw

 後は鍋かおつまみしか無いのである^^

 

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 酔い覚ましとは言ったものの、結局ビールを2人で注文した。

 ワインもあったがそれはもうお腹いっぱいと言うことでw

 

 ---待つ事10~数分。

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 やってきたぞいポリフェノール入りほうとう(*´д`*)

『OH~!鍋の縁からブクブクと溶岩のように沸き立ってて熱そうだぞい^^』

『ボクは煮込み系のうどんとか大好きでして、蕎麦では成せない芸当ですよね^^ うどんの醍醐味です☆』

 

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『ポリフェノール入りって聞いてたが、こうやって掬い上げてみるとうっすらとぶどうの色が入ってるようにも見えるな菅原君^^』

『ポリフェノールってのは植物に含有される色素や苦味なんですが、

 特にブドウの種や皮に含まれるポリフェノールは老化防止に良いそうですよ^^』

『ほお~なるほどねえ。・・・と言うか私をマジマジ見て言うなよ菅原君^^;

 私はアンタと4つしか変わらないピチピチ女子やぞ^^;』

 前々からデリカシーの無いとこがあるとは思っていたが、趣味以外には結構鈍感な性格なんだろうと分かってきた私。

 

 まあそれはいい。

 ここで少し疑問に思ったことを聞いてみる。

『そう言えば菅原君。では種無しブドウは老化防止には不向きということになるねえ』と。

 すると、

『そんなことよりアツアツのうちに食べちゃいましょうよ坊勢さん^^

 アツアツこそほうとうの真骨頂です☆』

『ああそうだね(*´д`*)』

 あ、あれ?

 何かうまく誤魔化されたような気が・・・

 私の彼への分析が益々増えていく。

 どうやら知ってることはとことん調べるし話すタイプだが、答えがワカラナイ時は実に相手の好きそうな話題を持ってきて、

 狡猾に有耶無耶にしてしまうタイプだw

 やらしー人間だなあーw

 でも嫌いじゃないw

 やんわり誤魔化すのもテクニック。この男やっぱり面白い^^

 

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『ボク、かぼちゃ好きなんですよ~(*´д`*) 

 煮込めば外皮も食べられる植物です。

 栄養満点♪ しかも味は邪魔しないし^^

 ほっくり炊き上げた実もおいしいけど、ダシにとろけたカボチャも好き☆

 だからかな?

 ほうとうってボクとしては最強部類の郷土料理ですね^^』

 

 私はそこまでカボチャが好きではないが、とろけたカボチャがほうとうのコクを増すのは分かるぞい^^

 

 ・・・ちなみに邪道ではあるが、私的に浦和競馬では必ずおでんを購入する。

 おでんを購入する時には必ずジャガイモを1個入れてもらうのだ。

 ジャガイモがおでん汁に崩れたあのちょっとペーストチックな汁加減が好きでねえw

 人には見せられない自己流B級グルメなのだが☆

 

 ---アツアツのうちに食べるほうとう。

 ポリフェノールはよくワカランが美味しかったぞい(*´д`*)

 

 さてほうとうをゴチソウサマした私達。

 アツアツだったおかげか酔いもだいぶ落ち着いた。

『菅原君、この後はどうするぞい?』と聞くと、

『朝一、見れなかったトンネルへと行こうと思います^^』と返ってきた。

 と言うことで、私たちはワインもお腹も満たして、ぶどうの丘を後にすることにしたーーー

 

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 丘の上にあるぶどうの丘から下ってすぐまた上ると中央本線横の遊歩道へと辿り着いた私達。

 菅原君曰く『この遊歩道は昔の名残りを利用したもの』だそう。

 言われなければ・・・興味が無ければ分からないことだけれどーーー

 

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 知るとなかなか面白いものだぞい^^

 何でも元々は単線だった時代の勝沼駅のホームであり路線跡だそうだ。

 残したのか、たまたま残らざるを得なくてその結果うまく再利用されたのかは分からないことだが、こういうのもまたいいなあ^^

 

 ---2人でとぼとぼと現・勝沼駅の手前に差し掛かったころ、

『ん?あれ!? あそこに煉瓦が見える!』と、菅原君が遊歩道から逸れた場所を指差して声のトーンを上げる。

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 あらほんと・・・。

 現・中央本線の真下に煉瓦が見えるぞい^^;

 

『坊勢さん!ちょっと遊歩道の下まで降りてあそこを見に行っていいですか!?』と言う菅原君の頼みに、

『構わないよ^^』と告げ、そこへと行ってみることになった。

 

 そんな真剣な眼差しで年下男子に懇願されたら、お姉さんマジキュン☆して言うこと聞くしかないじゃないか(´д`;)

 

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 下ってみると綺麗な歩道。

 この先に、あの草ボーボーの煉瓦が見えるのかい?

 

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 まあそんな私の疑問なんて大したことなかったよう。

 目の前に立派な煉瓦のトンネルがあったのだ^^

 

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『へえ~菱山ガードって言うのだな菅原君^^』

『ここは煉瓦好きには結構面白いですよ?坊勢さん^^

 上部は明治期の煉瓦ですが、下部は大正期の煉瓦。

 中々、時代が混在する隧道って無いものなんですよ^^

 しかも最近まで廃道のトンネルだったのか~♪』

 彼の目の輝きが増してきた。

 本当に遺構とか好きなんだな菅原君は^^

 

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 見上げてみると私にはどこから明治でどこから大正なのかさっぱりだw

 ということで素直に彼に聞いてみる。

『なあ菅原君。どこが明治と大正の境目なんだぞい?』

 すると彼は

『うーん・・・ボクにも分からないです^^;』と返って来た。

 ・・・え?どうしてよ(゚д゚:)

 

『とりあえずもう少し探ってみましょうよ坊勢さん^^』と、彼は先立ってトンネル内へ。

 私も彼の後に続いた。

 

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 入ってみると天井はとても高く意外と奥行きもあった。

 ---と言うか結構急勾配じゃないかあ^^;

 ここを列車が通ってたのかね。信じられん^^;

(※元々はスイッチバックの引込み線のトンネルです)

 

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 トンネルの真ん中くらいに来た所で私でも違いが分かった。

『あれ?菅原君。今までの煉瓦とここから登った先の煉瓦面が違う気がするんだけれど』

『ですよね^^ 何となく答えが分かってきましたよ^^ では向こう側まで行きましょうか坊勢さん^^』

 

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 トンネルの向かい側へとやってきた私達。

 こちら側の入り口はコンクリで覆われていた。

 そして菅原君が答え合わせをしてくれるのだった。

 

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『ボクはてっきり、トンネルの煉瓦面の上面に使われている煉瓦と下部で使用されてる煉瓦の年代が違うのかと思いましたが、

 違いましたね^^

 このトンネルは明治のトンネルと大正のトンネルが連結してたんです^^

 上って言うのは煉瓦面ではなく明治のトンネルが高い部分に造られていて、

 大正期に斜面の下部分に煉瓦のトンネルが付け加えられたってことだったんですねw

 恐らく単線だった中央本線が複線化した際に付け加えられたのが、さっきの入り口からの部分のようです^^』

 はあ~そういうことか^^;

 

 ---ここで菅原君が時計を気にしだした。

『そろそろ当初の目的地へと行きますよ坊勢さん^^

 じゃないと・・・東京に辿り着くのが遅くなります^^;』

『ああ・・・そうだな^^』

 私たちは朝早すぎた為に見れなかった、あのトンネルへとむかうことにした。

 

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 勝沼ぶどう郷駅をそのままスルーし、

 

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 もうちょっとで朝に出会ったトンネルというところで菅原君が、なぜか脇道に逸れた。

 

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『ここはスイッチバック式だった旧勝沼駅の軌道の終点らしいんですがーーー

 どうやらこの終点の向こう側に煉瓦積みの河川隧道があるみたいです☆

 ・・・ちょっと見てもいいでしょうか坊勢さん!』

 

 うわあ・・・そんな上目遣いで私を見ないでよ菅原君。

 そんな目で懇願されたら許すに決まってるでしょ(*´д`*)

『う・・・うむ。行ってみようぞい^^』

 

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 脇には下へと降りる階段が。

 そこから下ると

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 山から流れる沢があった。

 どうやらこの先に、その煉瓦の河川隧道があるらしい。

 ・・・でも道らしい道は無さそうだぞい!?

 

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 菅原君を追う様に私も我慢して草木を踏んで進むのだがーーー

 蜘蛛の巣だらけ!

 蜘蛛どころか蜘蛛の巣も見るのが大嫌いな私は年甲斐も無く『ひええええ!』と情け無い声を出す^^;

『これ以上は厳しいですね^^; 戻りましょうか』と言う彼の言葉に

『是非そうしてください・・・』と、これまた情け無い言葉を吐いた私だった。

 

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『大日影トンネル遊歩道』

 菅原君に誘われるがまま朝一に来て、門扉が閉まっていた遊歩道の入り口までやってきた。

 

 菅原君がせっかくだからとガイドさんのように私に簡単にこのトンネルを説明してくれるのだ。

 

『元々は明治29年(1896年)に中央本線区間・八王子~甲府までの延伸の為に掘られたトンネルです^^

 山梨と東京を繫いだことにより、輸送と言う面でかなり経済貢献したトンネルでもあるんですよここは^^

 複線化された後も使われていたのですが、

 平成9年(1997年)に新大日影第二トンネルが開通したことによって廃トンネルと化したんです。

 でも功労賞でしょうかね。

 この勝沼や甲府の発展に寄与したトンネルとして今は遊歩道として保存整備されてるってわけなんですよ~^^』

 なるほどお・・・古きものの有効利用ってわけか。

 古民家カフェとか好きな私には、そういうスタンス嫌いじゃない^^

 

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 さて、真っ直ぐ遊歩道を歩かされると思いきや、菅原君が入り口手前の水路に興味を持つ。

 

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『うおー!煉瓦の水路かあ~♪ どちらかと言うと煉瓦の側溝だけどコレも結構貴重かも^^』と煉瓦面を撫で回す。

 そ、そんなに貴重なものなのかね^^;

 私にはまるで彼の趣向が分からないけれども、

 苔むした煉瓦と言うのは確かに趣があるものだな^^

 

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 さて、ようやく遊歩道と言う名のトンネルへ^^

 

 ・・・ん?

 何かめちゃくちゃヒンヤリなんだけど^^;

 トンネルの向うから吹きすさぶ風は肌寒ささえ覚えるのだ。

 

 10月になって暑さも落ち着いたとは言え、日中はまだまだ汗ばむことも多かった。

 事実この日は曇り空でも蒸し暑かったのだから。

 しかも覗き込んだトンネルの向こう側は出口の光さえ見つけられない・・・。

 

 ・・・で、私はここで彼に問う。

 いや聞くよね?普通に。

『えっと・・・菅原君?このトンネルと言う名の遊歩道をどこまで歩くのかねえ^^;』と。

 ーーーすると彼は 

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『この説明案内版にもあるように、

 片道30分です☆ 往復で1時間ですかね♪

 当然、トンネルの出口まで行きますよ~(*´д`*)』と、

 軽く言いやがったw

 行くだけで30分も掛かるのかい!

 このトンネルって長いのね^^;

 

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 トンネルに入ると直ぐ、菅原君が説明をしてくれるのだが

『イギリス積みですね~ここ^^』とか言われてもサッパリですw

 何となく『へえ~』と興味あるフリして先に進む(私は悪くないよね?w)

 

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 遊歩道と整備されたとは言え、当時のまま残っているものも多かった。

 事実私はこのベンチマークというヤツになんども足を掬われそうになったのだから^^;

 電灯の明かりがあるとこは良いのだが、暗闇の部分もあり、そこにもこのベンチマークと言う障害物が歩道に出っ張っているから^^;

 

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 吹き抜ける風に自分の服の襟をギュッと掴み、出口の見えない向うへとただひたすらに歩く。

 ーーーふと、

 なんかへんなのを見つける。

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『えっと・・・何かな?これは^^;』

 

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『どうやらギャラリーにもなってるようですね坊勢さん^^

 鉄道トンネルには待避所と言う保線作業などの人が安全に列車とすれ違うことが出来るように窪みが一定間隔で設けられてるんですよ。

 どうやら昔の待避所に、今はオブジェを展示しているようですね^^』

 へえ~とは思ったのだが正直・・・

 暗闇にこのオブジェが浮き上がるのは怖いなあ^^;

(※ 地元でも賛否両論あったそうです。はたして歴史あるトンネルに似つかわしいのか?とか)

 

 しかし、このオブジェだけでは無かったみたい。

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 待避所には、大日影トンネルの歴史を伝えるパネル展示もオブジェと交互にあったのだぞい^^

 菅原君曰く『ボク的にはパネル展示だけのほうが良い気がしますけどね・・・^^;』

 私も彼に同意かな。

 せめて地元の子供達が描いたトンネルの絵みたいなヤツならば、あっているのではないかと思うぞい^^

 

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 ようやくトンネルの約1/4地点に・・・。

 1.4キロなんて大したこと無い気がしたが、暗がりと圧迫感の所為かとてもここまでが長く感じた。

 

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『ん?電話があるぞい菅原君^^』

『あ、ほんとうですね^^ これも見ていいのかな???』

 待避所の1つに非常電話みたいなのがあった。

 箱自体はそこまで古くない感じがするし、遊歩道用の非常電話かな?と私も思ったのである。

 

『じゃあ~開けてみましょうか^^』と菅原君が手に掛けた。

『ギイィ・・・』ときしませて開いたその中はーーー

 

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『微妙に古い感じだな菅原君よ^^;』

『まあ平成9年まで一応現役のトンネルでしたしね^^; プチノスタルジックでいいんじゃないでしょうかw』

 でもオブジェよりはほのぼのしたかもしれない♪

 

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 待避所には菅原君に午前中に連れ出された旧田中銀行(勝沼郵便電信局舎)の歴史を伝えるパネルも^^

 

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 やっと真ん中です^^;

 もう引き返そうよ・・・と菅原君に言おうと思ったのだが、

 彼は『うお~!へえ~♪』と、いたく感心しているのだ。

 一体なんだろうと彼の後ろからソレを覗き見た。

 

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 えっと・・・覗いてみたがどこに感心したのか意味不だぞい^^;

『なあ菅原君。なぜにそんなに感動しちょるのさ???』

『いや~、このパネルには大日影トンネルに使われている煉瓦のことについて書いてあるんですが、

 自分が予想していたのと違ったので驚いたってとこなんですよ^^』

 何でも彼が言うには

『中央本線の煉瓦って日野市の煉瓦工場や八王子煉瓦工場によって区分区分に使われていたのは知っていたんです。

 てっきりココらへんから甲府までは八王子の煉瓦が使われているものだと思ってたけれど違うよう^^

 ここから近い塩山市(牛奥村)で焼いた煉瓦だったのか☆』

 ・・・だそう^^; おねーさん的に説明されてもやっぱり意味不でしたけどねw

 とは言え彼が喜んでいるなら良しであろうぞい^^

 

 ---ようやく出口側が遠くに見えてきた頃

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 レールの下に水路が登場した。

 今まではこのレールを跨いで向うの壁側にも存在するオブジェやパネルなども見ながらジグザグに先に進んでいたのだが、

 跨いでいたレールの下が急に側溝になっていて菅原君共々ビビッたのである^^;

 

『坊勢さん、どうやらこの水路はトンネルから滲み出る湧水対策だったようですね^^

 入り口で見かけた煉瓦の水路もまた同じような理由だったし^^』

 トンネル掘削の天敵は固い岩盤や湧水・湧き水と、どこかで聞いたことがある。

 温泉が出ちゃって・・・なんてのもあったなあ^^;

 トンネルなんて山を貫く大工事だ。きっと苦労も耐えなかったのだろうと、私は改めて大日影トンネルを見つめるのだった。

 

 

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 入り口が近づいた所で2人してカウントダウン☆

 50m・・・40m・・・30・・・20・・・10・・・

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『『ゼロォ~♪』』

 あんなにどうでも良かったトンネルも、何故か出口まで到達すると、彼と2人してはしゃいでいた自分に気づくw

 達成感と開放感と高揚感が全部一緒☆

 案外カップルで来たならば・・・

『つりばし効果』ならぬ『トンネル効果?』

 まあ~それはないかw

 

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 さて感動?もつかの間である。

 結局はまた戻らないといけないわけで・・・

 現実に気づくとトンネル効果も冷めてしまった^^;

 どうやらトンネル効果は割に合わないようだぞいw

 

 菅原君はどうしたかというと

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 橋から見下ろした河川の煉瓦トンネルに興味津々だった^^;

 トンネル効果なんてものはやはり無いな。

 

 一応聞いてみる私。

『なあなあ菅原君^^; トンネルも制覇したしもうUターンするだけだねえ^^;』と。

 すると『いえ、もうちっとこの先にも用事があるんですよ~^^ だからもう少しだけお付き合いしてもらってもいいでしょうか?』と

 ほざきやがったw

 正直もう歩きなれていない私にはクタクタである。

 でも、彼が言うには『もうほとんど歩きませんから^^』だそうだ。

 ならば少しくらいは我慢しようと付き合うことにした。

 

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 大日影トンネルを出たところには休憩所?

 トンネルを吹き抜ける寒風にやられたのか少々トイレも近かった私はここのトイレをお借りすることにしたのだ^^;

 菅原君も同じくおトイレを所望したのであるが、

 彼がこの休憩所のオジサマとお喋りしているのを見かける。

 私に気づいた彼は『じゃあ行きましょうか坊勢さん^^』と声を掛けてきた。

 2人して外へ出た。

 

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 トンネルの先には、またもやトンネルが^^;

 ただしコチラは鉄門扉で閉ざされているみたいだぞい(少しホッとする私がいる)

『もしかして菅原君。この閉ざされたトンネルに用事が?』と聞くと、

『はい、そうなんです^^』と答える菅原君。

 そして彼はこのトンネルを指差しつつ私にやんわりと色々語り始めるのだった。

 

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『実はですね坊勢さん^^ ここは旧・深沢トンネルと言いまして、

 旧中央本線のトンネルを再利用したワインカーヴなんですよ^^』

『え?ワインカーヴ??? ・・・と言うことはワインがいっぱい貯蔵されてるってこと???』

『そうなんです^^ 明治36年に開通した煉瓦トンネルなんですが

 ここも大日影トンネルと同じく平成9年に鉄道トンネルとしての現役を終えます。

 それが平成17年にJR東日本から無償譲渡され、ワインカーヴとして生まれ変わったわけなんですよ~^^

 今では個人の預けるワインや、近隣のワイナリーの貯蔵庫として行き続けているトンネルです^^

 外気からの影響も少ないトンネルに、煉瓦造りの特性である温度や耐火性などの遮蔽能力がプラス。

 温度変化を嫌うワイン貯蔵としてはうってつけの環境じゃないでしょうか^^

 廃トンネルの再利用としては

 最強の有効再利用なんじゃないかとボクは思うんですよ^^』

 

 ・・・なるほどな。

 彼が熱く言うのも分かる。いや納得した。

 先ほどの大日影トンネルの遊歩道化も良いものだと思うぞい?

 でもコチラの方が、よりトンネルと煉瓦の特性を掴んだ再利用方法な気がするな^^

 あまつさえここ山梨県の特産ワインと合致したところが素敵ではないか^^

 最初に考え付いた発案者にだろうか、

 私はいつのまにかパチパチと手を叩いて称えていたーーー。

 

『で・・・だ。菅原君^^ 廃トンネル最強有効利用にはいたく感心したのだがーーー 

 ここは鉄門扉も設けてあるし外観を見物するだけなんだろ?』

『それがですね坊勢さん^^ 実はーーー

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 先ほどトイレをお借りした案内所に申し出れば、ちょっとだけ見学可能なんですよ(*´д`*)

 さっきオジサマに見学の了解を得たのでさっそく行きましょう!』

 ええ!?そうなの!

 

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 菅原君が鉄門扉に手を掛ける。

 とても重たそうな扉が横へ横へスローモーションのようにゴゴゴゴゴと開け放れた。

 そしてその向こう側へーーー

 

 

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『うは!思ったより全然眩しいぞい菅原君^^;』

『いや、ボクもビックリですw ワインカーヴって暗めの照明だと思ってたのですが明るくてビビリましたよw』

 むしろこんなに明るいトンネルに来たのは始めてかもしれなかった。

 おかげで先ほどの大日影トンネルのように暗がりに隠れたベンチマークにコケルことは無さそうだぞいw

 

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 入り口部から数十メートル歩くと、トンネル壁面の左右にワインのカーゴ(ゲージ)がずらりと奥へと続いていた。

 その姿圧巻!

 見上げれば明治の頃から時を経た煉瓦。

 彼が言うように最強の再利用と言うのが納得だったぞい^^

 

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『残念ながら見学はここまでのようですね坊勢さん^^;』

 言われて見れば、ココより先はワインオーナーやスタッフさん以外は立ち入り禁止の立て看板が立っていた。

『ならば菅原君よ。先ほどぶどうの丘で購入したワインでも預けてこの中を闊歩すると言うのはどうだろうか^^』

 この先をとても見たそうにしていた彼にとって、私の発想は最高の提案なのじゃないかと思ったのだが、

『残念ながら坊勢さん。先ほども言いましたが手前の区画が個人用で、その先はワイナリーなどの法人や企業用なんですよ~^^;』

 ・・・ああそうだったねえw

 それでもこの先を見てみたいんだろうな、菅原君は目一杯デジカメの望遠機能を駆使して向うを見ていたぞい^^

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 その食い意地、嫌いじゃない^^

 それが彼の仕事振りにも生かされている。何かそういう風にも思えた私だった^^

 

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 個人として見学できる範囲は入り口からたった数十メートル。

 それでも見れるものはくまなく見る彼。

 気温がどうだとか、煉瓦は煤けていますねとか、ワインのカーゴにラップがぐるぐる巻いてあるのはナンデだろう?とか、

 例えるなら『何故なんだろう?どうしてなんだろう?』とはしゃぐ子供の探究心のようだった。

 くわあああーーーーっ!

 この子やっぱり可愛いわ(*´д`*)

 お姉さん心にキュンキュンハアハア・・・してしまう(*´д`*)

 ・・・とは言え劣情を抑えなければいけませんぞい。

 一応上司だしな(´д`;)

 

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 この後は更に現実が待っていた。

 駅までUタアーンしないといけないしね!^^;

 正直帰りのほうが遠く感じた訳だが、それでも彼が話しかけてくれたおかげで、なんとか駅まで笑顔で辿り着けたぞい(自分ではそう思ってる)

 

 ーーー帰りの電車はいつのまにか眠っていたようだ^^;

 まあ普段は絶対こんなに歩かされることは無い私です。

 酔いもあったし寝ちゃうよねw

 

 彼に『もう都内ですよ坊勢さん^^』と起されたのは、とうに日も暮れた御茶ノ水駅だった。

 その際にムニャムニャと無意識のうちにヨダレを左右に拭っていた自分を見られていたかと思うと、

 カァーー!と恥ずかしさの熱を帯びたのだが、菅原君は特段気にしてないようだった^^

 それが性格なのか気遣いなのかはワカランのだけれども、この子はやっぱりお姉さん的にヒットな件(*´д`*)

 

 次も取材があったら絶対彼を同伴に指名するぞいと思った、

 私こと坊勢垳実。27歳女子の小さな秋物語でした^^

 

《あとがき》

 ここまで読んでくださりありがとうございました^^

 17年前に彼女と共々ここ勝沼を訪れた時は勿論こんなトンネルの存在なんて知りませんでしたし興味なんてまるで無かった。

 隣に居た彼女が興味を持つものに一喜一憂し、それがその当時のボクの全てだったしそれ以外は気に留めることも無いことだったんだしね。

 

 興味が無ければ至高の絵画もただのラクガキと野蛮な例えもあるけれど、

 後から『あの時見かけた絵は素敵だったんだなあ~』と思うのも気づかされるのもまた面白いことですよね^^

 今回は至高の絵画でも何でもないけれど、

 煉瓦の知識と言う変化球と、当時よりも歴史を少しばかりかじった今回の再訪。

 思いでも伴ってとても楽しいものでしたし発見ばかりでしたよ^^

 

 さて次回はかなりマニアックなお話になるかもです^^

 舞台は『雨の横浜』

 そこに散らばる『横浜煉瓦の歴史のカケラ』

 教授さんや煉瓦のプロフェッショナルな学芸員の方達と一緒に歩った横浜探訪を

 いつものように物語風で語りましょう^^

 ではではまた今度お会いいたしましょうず^^

 

 


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コメント 32

(。・_・。)2k

暗いと 妄想膨らむし
いろんな意味でドキドキしちゃう(笑)


by (。・_・。)2k (2015-11-22 03:40) 

ソニックマイヅル

おはようございます。本日は早朝からゴルフに出掛けて参ります。いつもありがとうございます。また帰りましたらお伺いさせて頂きますのでよろしくお願い致します。トンネル、メッチャ長そうですね。^^;
by ソニックマイヅル (2015-11-22 06:37) 

YUTAじい

おはようございます。
煉瓦・ワイン最高の行軍でしたね・・・想い出の地でも有るんですね。
by YUTAじい (2015-11-22 06:39) 

さる1号

片道30分のトンネル、他に誰も居ないと怖そう
特にオブジェがぁ~
ヒィー(((゚Д゚)))ガタガタ
by さる1号 (2015-11-22 09:57) 

みぃにゃん

ほうとうじつは食べたことないんです。温まりそう~
by みぃにゃん (2015-11-22 10:36) 

ワンモア

トンネルの遊歩道、結構怖いですね( ;゚Д゚)))ブルブル
途中の電話を見ると、いきなり鳴り出したりしないかなとか怖いことを連想してしまいます。
大谷石の採掘場にもワインの貯蔵庫がありましたので、地面の中は最適な空間なのでしょうね。
次回も楽しみにしています〜^^
by ワンモア (2015-11-22 11:19) 

とし@黒猫

こんな急勾配にスイッチバック線?!
登れるの?!
と思ったら、ロクヨンでしたか。
きのうのブラタモリで、旧碓氷線を取り上げていて、その映像と、ダブって拝見いたしました。
by とし@黒猫 (2015-11-22 14:26) 

johncomeback

おっと、坊勢さんが菅原先輩に関心を・・・
夕実ちゃんが絡んでの今後の展開が楽しみです。

確かにトンネルってワインカーブに最適でしょうね。
by johncomeback (2015-11-22 17:37) 

ニッキー

トンネルをワインカーブに(@_@;)
とっても素敵な再利用ですねぇ(^.^)
by ニッキー (2015-11-22 20:16) 

みずき

単線のトンネルを1kmとかって
一人で歩いてたら怖いかもです。
まさに行きはよいよい帰りは・・・ですね^^;
by みずき (2015-11-22 21:25) 

ソニックマイヅル

こんばんは。ほうとうなんですが、まだ食べた事がありませんので是非とも体感してみたいです。^^;
by ソニックマイヅル (2015-11-22 21:42) 

orange

ほうとう。確かにうっすらピンク色。
旧中央線のトンネルが..いいですねぇ。
それにしても長い。
えぇ..横浜特集。先にして欲しかったなぁ〜^^
by orange (2015-11-22 22:12) 

足立sunny

今日は寒いので今すぐこの放蕩を、でなくてほうとうを食べたいです。
by 足立sunny (2015-11-22 22:22) 

唐津っ子

トンネルの中は一年中温度が一定で、
湿度も管理されているって聞いたことがあるから、
ワインの貯蔵庫としては最高の環境なんでしょうね。
(モーリス強かったですね!おめでとう)
by 唐津っ子 (2015-11-23 10:45) 

gen

去年行ったけど往復だと結構な距離になるね。
それも刻印探しながらだと相当時間がかかったんじゃない?
でも灯りの傍から離れると刻印探すには暗すぎか。
by gen (2015-11-23 13:42) 

風来鶏

モジュラー端子があるから、1985年以降のプッシュ式電話機になるのかなぁ(^^;;
by 風来鶏 (2015-11-23 16:57) 

koh925

私は、トンネルの入り口で引き返した根性なしでした?
次男夫婦との花見旅、止むを得ません(笑
by koh925 (2015-11-23 17:08) 

獏

ほうとうは好きですが
かぼちゃとサツマイモがどうしても苦手な獏
甘いモノが苦手なんです(涙)

by 獏 (2015-11-23 17:40) 

馬爺

風っぴきですか?
今日は余計寒いですね、今朝方はやく山へ行って来たんですがまだ紅葉が早かったですね。

by 馬爺 (2015-11-23 19:07) 

駅員3

我が家からだとそんなに遠く無いのに、未だ未踏の地てす。
まだまだたくさん廃トンネルはたくさんあるから、そのうちボチボチ巡ってみましょう(*^^*)
by 駅員3 (2015-11-23 19:54) 

吟遊詩人41

そうだ!冷凍庫にほうとうが入ってました♪( ´θ`)ノ

もう少し寒くなってからと我慢してましたが、、、明日食べます( ´ ▽ ` )ノ
by 吟遊詩人41 (2015-11-23 21:35) 

まめ

年をとるごとに興味が色々変わる。。。というか
増えていく感じがします。
ほうとうは苦手な部類です。
by まめ (2015-11-24 12:40) 

まこ

勝沼フットパスは今に行ってみようと
思っていたので大変参考になりましたよ♬
by まこ (2015-11-24 15:25) 

38kicks

このUターンは嫌だなぁ。
by 38kicks (2015-11-24 15:56) 

isoshijimi

ほうとう、おいしそうですね~
煮込み系うどん好きです♪
ワインカーブに再利用っていうのがいいですよね~
毎日好きなワインが持って帰れたらいいのに(笑)
by isoshijimi (2015-11-25 07:44) 

さといも野郎

トンネルをワインカーブに利用とはたしかにナイスな再利用方法ですね!チーズとかも美味いものが出来そうです。
by さといも野郎 (2015-11-25 07:53) 

Aちゃん

トンネル片道30分~
ご苦労様です。
私は昨日、浅草から上野まで歩いて約40分で疲れました(^^;
by Aちゃん (2015-11-25 11:18) 

太陽の玉子

いつもながらためになる記事をありがとさんです。

浦和のおでん、わかります(^o^)
夏場の二日間開催も終わって漸く煮詰まったおでんの季節!
by 太陽の玉子 (2015-11-25 11:36) 

sakamono

トンネルの中を、それだけの時間歩くのって、ちょっとコワそう。
今回の記事の、こんな語り口、好きですよ^^;。
by sakamono (2015-11-25 21:29) 

美美

ポリフェノール入りのほうとうは始めて聞きました。
こう寒いとほうとうが食べたくなりました(∩.∩)
トンネルは古くても新しくてもちょっと入るのに躊躇います(恐)
by 美美 (2015-11-25 23:11) 

YUTAじい

おはようございます。
雨の時の候補も・・・相談しておいてね!
by YUTAじい (2015-11-26 08:27) 

DEBDYLAN

今日、偶然テレビでほうとうのコトやってて、
すっげ~食べたくなってる^^;

by DEBDYLAN (2015-11-26 23:15) 

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